トランプが大統領になったら、日本にどう影響?3つのポイントをわかりやすく解説

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11月9日に行われたアメリカ大統領選によって、ドナルド・トランプ氏が当選しました。

直前までヒラリー・クリントン優勢と言われ続けていただけに、世界中が衝撃を受けています。開票が始まり、トランプ優勢と伝えられるや否や、日経株価は大暴落してニュース速報も流れる事態。何が起こるの?アメリカはどうなるの?世界に与える影響は?それより何より、日本はどう変わるのか??

それを知るには、まずトランプ氏の公約を見ていかないといけません。大統領選に立候補してから、数々の公約(暴言に近いものも多数)を出してきたトランプ氏。その中心となるのが「アメリカを再び偉大に」というスローガンです。これはイコール、「アメリカが良ければ他はどうでもいい!」というスタンスなんです。つまり、トランプ氏の今後の動向によっては世界中が振り回される可能性があります。

トランプ氏の公約はイスラム教徒の入国禁止、難民は受け入れない、外国の輸入品に関する関税率変更、etc…。沢山ありすぎるので、とりあえず日本が深く関わる内容について、まとめていきたいと思います。

■目次


 ▶TPP(環太平洋パートナーシップ協定)を脱退!?
 ▶在日米軍が日本から全面撤退!?
 ▶日本が核兵器を保有するか、しないかの決断を迫られる?

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■TPP(環太平洋パートナーシップ協定)を脱退!?


トランプ氏はTPPを「最悪の協定だ」と以前から否定しており、自分が大統領になったら直ちにTPPから離脱すると宣言していました。協定が発効するためにはアメリカ議会の承認を得ることが欠かせません。もしアメリカが離脱ということになれば、日本は日米が主導するTPPを成長戦略の柱のひとつとして交渉を推進してきただけに、日本経済の先行きが不透明になることは間違いありません

リンク:「TPPとは何ぞや?」と思う方は、こちらのサイトがとってもわかりやすいです↓↓
TPPとは【わかりやすく子供も簡単】たとえ話で解説

経済界やTPPに関連する主要メーカーなどからは不安の声が出ています。また、日本の農家の方たちにも動揺が広がっています。TPPに向けて「品質を上げて勝ち残っていこうと努力をしていた、方針が変わることに混乱もする」「先行きが見えないのは不安だ」「世界に認められるよう経営努力を続けたい」といった声が上がっています。

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■在日米軍が日本から全面撤退!?


トランプ氏は「米軍の駐留経費を全額負担しなければ、海外在留の米軍部隊を撤退させる」という発言をしており、つまり日本においても在日米軍の撤退の可能性が示唆されています。

日本は既に駐留米軍経費の半分近く、年間約2000億円を負担しているんです。トランプ氏の言い分ではまるで全く払っていない(=アメリカにおんぶに抱っこ状態だ!)と言わんばかり。もっと出さなければ米軍撤退、年4000億円全額だ!とも。

ですが、実はアメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、日本は充分に払っていると言ってくれているのです。

なぜなら、太平洋における米軍の4大建設プロジェクトは日韓両国が300億ドル超を負担しているため、米国の納税者の負担はわずか70億ドルに過ぎない

そして日本は岩国の米海兵隊航空基地の必要経費約50億ドルのうち94%を負担しているほか、普天間基地の移転にかかる約120億ドルを全額負担している。さらに、米領グアム島の新基地に必要な経費30億ドルの36%をあらたに負担しているのです。

追加で2000億円は日本にとって出せない金額ではないでしょう。ですが、アメリカに対して何もやっていないどころか、これだけの協力体制にあることを、大統領就任までにもっと知っていただきたいものですね。

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■日本が核兵器を保有するか、しないかの決断を迫られる?


トランプ氏は過去に「日韓の核武装を容認する」といった趣旨の発言を公式に行っています。日本は唯一の戦争被爆国であり、戦後は非核三原則を掲げてきました。ここにきて核兵器を保有するか、それとも今後も放棄するのか、といった外交判断を迫られることになります。

石破茂地方創生担当相は、「日韓が核武装を選択すれば、アジア地域の不安定性が増す。米国の利益にはならない。」と否定的な意見を出していますが、おおさか維新の会・松井一郎代表は「抑止力として、”持つか、持たないか”という議論をしなければならなくなる」と述べています。

経済的な台頭により、強気の外交姿勢と軍事行動を見せる中国や、以前よりその不穏な動向が注目される北朝鮮。日本の核保有が実現するのであれば、アジア情勢のパワーバランスに確実に変化が起きるはずです。

なお現大統領のオバマ氏は、トランプ氏のこれらの発言を批判して、「米国と日韓の間にある同盟関係でこそ、アジア地域の核開発競争を防いできた」「こんな発言をする者は、外交政策や核、朝鮮問題や世界情勢について理解していない」と述べています。

しかしながら核武装論は今後、日本が避けて通れない重要テーマになっていくでしょう。

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不動産王として財を築きあげてきたが、政治経験はゼロのトランプ氏。彼が来年1月にアメリカ大統領に着任したら、いったいどうなっていくのでしょうか。公約を全て実現するのはまあ、現実的にありえないでしょう。でも少なくとも、もう少し大統領らしく世界との関わり方を慎重に見直して発言して頂きたいものです。

個人的に興味深いのは北朝鮮の金正恩氏と直接話すと言っている点。トランプ氏の物言いで、今まで膠着状態だったアメリカと北朝鮮の関係が一気に進展する(良くも悪くも)可能性があるので、今後の動向が気になります。